🎹 子供のレッスン

一番大切にしていることは、ピアノが好き! 楽しい! という気持ちを子供に持ち続けてもらうことです。 『好きこそものの上手なれ』と言いますが、子供の場合、『好き』は本当に大切です。 ピアノは、教室に通うだけでなく、家でもコツコツ練習をしなければなりません。 そして、自由に弾けるようになるまで、とても長い時間がかかります。

レッスンは『褒めて褒めて伸ばす』方針のもと、音楽を奏でる楽しさを味わってもらえるよう行っています。 子供は褒められると凄いパワーを出してくれますので、小さな『できた!』を集めて曲にしていきます。 難しいそうだけど頑張って練習してみよう、と子供が思えるところまで一緒に練習します。

保護者様には、家での練習が習慣になるよう、声掛けをお願いしています。 レッスンで習ったことを忘れないうちに練習するよう導いていただき、練習して偉いね! 上手になったね! もっと聴きたいな! と、どんどん褒めて、応援していただきたいです。大変な練習も日々の積み重ねで前向きに取り組めるようになり、ぐんぐん上達していきます。

幼児期のレッスンについて

4歳の年小さんですと、ドレミファソラシドの音名はもちろん、指番号の1~5の数字も指の名前も知らないことがあります。歌を歌ったり、数字カードや音符カードを使ったり、リトミックをしたり、いろいろなアプローチで教え、楽しみながら少しづつレッスンに集中できるように導いていきます。『読み聞かせ』が言葉の発達に効果があるように、『歌い聞かせ』は音楽的な感性を育み、ピアノにも大変効果があります。子供みんな、知ってる曲をピアノで弾くのが大好き。『知ってる曲』を楽しく練習するうちに、自然と音符と鍵盤の関係や、曲想がわかってきます

5歳の年中さんからは、すぐレッスンにもピアノにも慣れ、楽譜を見ながら曲を弾けるようになります。幼児期は、スポンジのように全てを吸収する能力が、特別に備わっている時期と言われています。この貴重な時期に、音楽をたくさん吸収して、絶対音感や音楽の基礎を自然に身につけることができます。まだ字が読めなくても話せるように、楽譜がちゃんと読めてなくても、すぐに音を覚えて弾けるようになります。大いに個人差がありますので、一人一人成長を見ながら教則本を進めていきます。長年の経験から実感するのは、幼児期に始めた生徒さんは、その後上達していく過程でいつでも、自然に音楽にのれて、リズム感もよく、指先に気持ちを込めて演奏できる、ということです。

レッスンでは

レッスンでは、常に生徒さんが『考えながら弾いているか』を見ています。当然ですが、指が動くのは、頭で考え指示しているからです。すぐに弾ける生徒さんもいれば、何度弾いても同じところでミスしてしまう生徒さんもいます。その差は、ちゃんと考えながら弾いているかにあります。あたりまえの事のようですが、小さな生徒さんは、楽譜を見て弾いてはいても、できていないことが多く、ここを意識して訓練することで上達に大きな差がでます。

習い始め、片手の曲は楽しく簡単に弾けたのに、しばらくして両手の曲になると、だんだんすぐには弾けなくなり、ピアノが難しく感じます。考えなくてはならないことが増えてくるからです。がんばって練習して、思い通りに指も動くようになり、慣れてくると、次は使う鍵盤の数が少しずつ増え、手の位置をいろいろ変えなくてはなりません。さらに♯♭記号が楽譜に現れ、黒鍵を使うようになり、いろいろな種類の音符や奏法もでてきて、どんどん複雑になっていきます。次々と一度に考えなくてはならないことが増えていくのです。ピアノは脳トレにいいと言われていますが、常に1秒先の楽譜を見て、それを瞬時に処理するため、集中して考えながら弾かなければなりません。

この複雑になったあたり、バイエルでいうと後半あたりで、ピアノを辞めてしまったという話を本当によく聞きます。練習がイヤでピアノが嫌いになった、とか、弾けるまで泣きながら練習させられた、とか、 練習しないならピアノをやめなさい!と親に叱られた、とか…。難しくてわからなくなり、できないとあきらめてしまうんです。

つっかえて弾けないところは、根性だけでは何度弾いてもうまく弾けません。 複雑な楽譜を小さく区切って、どこを考え忘れてるのか、指への指示をどのタイミングで出せばいいのか、『考える練習』をすることで、すっと弾けるようになります。 泣かずに壁を乗り越えて、上達していきます。レッスンでは、大丈夫、絶対弾けるよ!と励ましながら、考え方を教え、音符を教え、リズムを教えます。難しい部分は、家で一人で練習できると思えるまで、繰り返し一緒に練習します。「難しそうって思ったけど弾けた!」この喜びは自信に変わっていきます。

最初の目標は、基礎のバイエルを、楽しく終了することです。期間は、小学1年生で習い始めた場合、目安として3~4年間です。 大いに個人差がありますので、毎日練習して、1~2年間で終了してしまう凄い生徒さんもいますし、練習せずに5~6年間かかる生徒さんもいます。幼児であっても、練習すればどんどん進みます。ご家庭での練習方法などを保護者様と相談しながら、できるだけ効率よく最短で上達するよう進めていきます。

次の目標は、小学校のうちに中級クラスのソナチネまで進むことです。ここまでくると、一生ピアノを楽しめます。 好きなアーティストの曲も、楽譜がたくさんあります。 学校では、校歌の伴奏や音楽集会で歌う曲の伴奏、卒業生を送る会での歌の伴奏等、ピアノを弾く機会が必ずあります。 そこで自信を持って手を挙げて、オーディションに参加してほしい。 中学校では、合唱コンクールで、全校生徒・保護者の大勢の前で演奏できます。 長い期間、一人でコツコツ練習してきた成果を、学校で披露し、みんなから拍手をもらうことは、子供の大きな自信となります。 伴奏することが決まると、どの生徒さんもやる気満々で猛練習し、たとえ難易度が高い伴奏であっても弾けるようになり、暗譜してしまうほどです。 小学校までピアノをやめた生徒さんも、中学で合唱コンクールの伴奏が決まると、また短期でレッスンにきたりします。 ぜひとも、時間のある小学生のうちに、基礎を身につけ弾きこなせるようになってほしい、と願っています。

中級・上級クラスになると、いよいよモーツアルト・ベートーヴェン・ショパン等、憧れの名曲・難曲にもチャレンジします。 時代を越えて愛されてきた数々のすばらしい曲に触れ、演奏できる喜びは格別です。中学生・高校生になると、勉強と部活で大忙しですが、テスト前は振替したり、受験期はお休みしたり、発表会前はレッスン時間を増やしたり、諸々相談しながら進めていきます。 発表会では、背伸びであっても弾きたかった憧れの曲を選んでいます。 夏休みなどを利用して集中して譜読みをしたり、それぞれ時間をやりくりして猛練習します。 『考える力』はもちろん、『忍耐力』も鍛えられていますので、難曲に果敢に取り組み、コツコツ練習し、その結果、一気に上達します。 この年齢のやる気パワーはもの凄く、発表会本番で素晴らしい演奏をしてくれます。 大曲を堂々と演奏する姿は、小さな生徒さんの憧れであり、目標です。

🎹 大人のレッスン

趣味としてピアノを再開したい方初心者でピアノを習ってみたい方、それぞれご希望を伺い、それぞれのペースで無理なくレッスンしていきます。

子供の頃に習っていた方は、何十年ぶりのピアノでも、ちゃんと指が動きます。以前、「子供の頃2年間ほど習ってたと母に言われたけど、全く記憶にないし、楽譜も読めない」と初心者で始めた50代の生徒様がいらっしゃいましたが、不思議と指が思い通りに動きました。これは子供の頃やっていたおかげなのかなぁと、楽しく曲を進めていましたが、ある曲からピタッと弾けなくなってしまい、習ったのはここまでかぁ!と二人で驚きました。そこまでちゃんと脳の引き出しに入っていたのですね。その後も、好きな名曲を1曲ずつ練習してレパートリーを増やされ、音楽を楽しんでいらっしゃいました。

初めての方も心配ありません。最初は、指が思い通りに動いてくれずもどかしいですが、練習すればだんだん動くようになります。楽譜もすぐに読めるようになりますので、好きな曲を自分で奏でる楽しさを味わってほしいです。教室の発表会では、毎回、初心者のママ・パパが、小さなお子様のために猛特訓して、親子連弾にご出演くださいます。親子並んで演奏している姿は、本当に微笑ましく、いつも大好評です。まさに音楽の楽しさを実感します。

幼稚園・保育園の先生を目指す大学生も、ご希望に沿ってレッスンいたします。短大の保育科でピアノの授業があり、初心者で困って入会される生徒さんが多いです。譜読みや奏法、効果的な練習法など、授業でよくわからなかった部分をレッスンします。短大2年最後のテスト課題曲は、バイエル終了レベルの曲が多いようです。初心者でも、できるだけ効率よく最短で上達できるよう、課題曲を仕上げられるよう、指導いたします。